「廉くん…スヤスヤ寝てる、良かった…」


すると咲は膝をついて、すっ…と廉の頬にキスをした。


「……無理しないでね?廉くん…」


そして咲は廉の部屋を出ることに。


咲が廉のマンションからの入口を出ると、
通りの道に黒色のバンが停まっていた。


「……なんだろ?あの車…こんな朝早くに…」


咲は不思議に思いつつもバス停に向かった。


ーー


少しして、廉がゆっくり身体を起こす。


そして、ベッドの隣の咲の布団が畳まれている事に気づく。


「咲ちゃん…帰ったのかな?」


廉がベッドから起きキッチンへ行くと、
おかゆと置き手紙があった。


“廉くんへ、
おかゆ良かったら食べてね?咲。”


「咲ちゃん…」


廉は咲の想いに胸が熱くなる。


そして…ふいにカーテンを開け外を眺めた廉は、突然ハッ…!として、携帯を握る。


電話した先は…。


プルルル…


『…はいっ?』


「あっ…!咲ちゃんっ?」


『うんっ…廉くん大丈夫?』


「うんっ、あのさっ…咲ちゃん帰り大丈夫だった?」


『えっ…?大丈夫…って?』


「あっ…なんか、変な車に付けられたりとか…なかった?」


『えっ…?変な車?』