き…“来てみた”って。
そんな感じでいいのかな?
「ホントに私でいいんですか?他に誰か…」
「あ―…うん、星野さんがよかった」
「そう…ですか」
何だか、ホントに凄い状況。
私、白石廉と関わっていいのかな…?
私の不安をよそに、車は夜の道を進み続けた。
そして、車が止まった場所は。
「バッティングセンター?…」
「うんっ、好きなんだよね!スカッとするし」
「そうなんですか?」
夜も遅く、ほとんど人のいないバッティングセンター。
廉はニコニコとバッターボックスに入った。
私は柵の外の椅子に座る。
そして廉は、楽しそうに軽快にボールを打ち出す。