「……えっ!?」


デ……デート!?


「バッ…バカ、違うよっ」


「それならそうと早く言ってよ!私はお先に~」


「えっ!?ちょっと~!」


「また報告してよ~!」


「望っ…」


勘違いと共に、望は先に歩いて行ってしまった。


男の人の前で軽く頭を下げると、望は足早に歩いて行った。


すると、男の人がこっちに向かって来る。


少し胸が高鳴ってしまう…。


もう…分かる。


この人は……白石廉だって事。


私の前で白石廉は立ち止まる。


「…こんばんはっ」


「こっ…こんばんは」


「何か…ゴメン、会社の人一緒だったのに」


「あっ…いえ、何か勘違いしたらしくって…」


「あっ、そうなんだ?こっちこそ急にゴメンね」


「いえ…」


ビックリしたけど。