「あっ…はい、分かりましたっ」


比奈のマネージャーが出ていくと、廉は比奈の前に行った。


「足…どうなの?」


「あ―…これぐらい平気っ、多分打っただけだし…それより撮影中断させちゃってゴメンね?」


「あっ…いや、それは全然…」


「あははっ、廉ウソついてる~」


「いや…ついてないって」


「忙しい廉のスケジュール押しちゃってゴメン…本当ドジったね?私っ……」


「…ひぃ…」


「本当、バカだな、私…」


そう言って比奈は少しうつむく。


「……ひぃ?」


「あっ…ううん?でも大丈夫だからっ、ちゃんとやるからねっ?」


ニコッと笑う比奈を見て、
廉はため息をつく。


「はぁ―…」


「えっ…?なに?」


「おまえだって…分かりやすいよっ」


「えっ…?」