「えっ!?マジで?俺ってそんなに分かりやすいっ?」
「まぁ~付き合い長い人は特にね?」
「うそっ?マジかよ~」
恥ずかしさから、廉は顔を覆った。
そんな廉を見て、比奈の眉が再び動く。
「…で?私も知ってる人?」
「えっ!?あっ…いや…」
「じゃあ…知らない人だっ」
「おいっ、まだ何も…」
「一般の子でしょ?」
「……っ!!」
廉は思わず照れた顔をしてしまう。
「あっ…出た、照れ顔」
「えっ!?顔っ!?」
廉は両手で頬を引っ張る。
はぁ―…と、比奈は飽きれ気味にため息をつく。
「まさか、廉が…一般の子を好きになるとは思わなかったな…」
「えっ…?なんで?」
「なんとな~く」
「なんとなく…?」
「そうっ」
「……でも、ただの一般人の子じゃないからっ」