「…ねぇ?廉っ」


「なに?」


「今から私が聞く事に、嘘つかないでねっ?」


「嘘?うーん…分かった」


廉はまだ携帯を見ていた。


「あのさっ…廉って、もしかして…」


「……ん?」


比奈は一呼吸置いてから再度口を開いた。


「もしかして…今……好きな子…いる?」


「……好きな子?」


と、そう言ってハッ…とした廉は驚いた顔で比奈を見る。


「えっ…!?今なんて?」


「だから~今、好きな子いる?って聞いたのっ」


「えっ…!?」


赤い顔で、廉は再度驚いた。


そんな廉の反応に、比奈の眉がピクつく。


「……分かりやすっ…」


「えっ…!?なにが?俺まだ何も言ってないよっ」