「俺…もう少し咲ちゃんのこと知りたい、だからゆっくり一緒にいたいな…」
「廉くんっ…」
「……どうかな?」
廉は少し心配そうに咲を見る。
咲はそんな廉を見てドキッとする。
そして…無言で頷いた。
「えっ…?それって…」
「うんっ…私も行きたいな?」
「本当!?」
廉は嬉しさのあまり立ち上がる。
「あっ…!俺喜びすぎ?」
頭をかきながら、もう一度廉は座った。
そんな廉を見て、咲がクスクスと笑う。
「あっ、咲ちゃんまた笑ったぁ~」
「あっ…ゴメンゴメン」
「い…いーけど、俺なんか恥ずかしい―」
「そんなことないよ?」
「本当?なら良かったんだけど…」
廉の言葉に、咲も照れ笑いをする。