「そっか?そうだよね…?」
咲は少しうつむいてしまう。
淋しいなぁ…。
咲がそう思っていると、
廉はコップをテーブルに置いて、少し照れながら言い出した。
「あのさっ…咲ちゃんっ」
「…うん?」
「連ドラが終わったら…」
「……えっ?」
「連ドラが終わったら……休み取って旅行に行かない?」
「……えっ!?旅行っ?」
「う…うんっ?ダメかな?」
「あのっ…ダメじゃないけど、廉くんは休み取れるの?」
「うんっ、今から押しとく!」
「そ…そうなの?」
「もしかしたら、2.3日かもしれないけど…それでも良かったら…どっか行かない?」
「……どっか?」
うそっ…。
廉くんと、
旅行行けるの…?