そして2人は車に戻った。
「咲ちゃんは明日も仕事?」
「あっ…ううん?明日は休みで…」
「そっか?残念っ、また…すれ違いだね?」
「あっ…うん…」
「じゃあ…さっ…」
「……えっ?」
「咲ちゃんさえ良かったら…俺の家に来ない?」
「えっ…!?」
廉くんの家に!?
「で…でもっ…」
「あっ…いや、無理だったら…」
「その…廉くんは?明日早いんじゃ…?大丈夫?」
「俺なら大丈夫だよっ?慣れっこだからっ」
「……っ」
いいのかな…?
甘えて?
でも、廉くんが少しでも早く休んでくれた方がいいよね?
だったら、私が行った方がいいかも…。
帰りはバスで帰ろう…。
そして咲は廉を見て口を開いた。
「あのっ…じゃあ、行ってもいい?」