「ここだよ?中に江真くんもいるよ?」
「えっ!?江真も?」
「うん、廉くんと同じみたいだね?じゃあ、僕は廊下にいるんで…」
「うん…」
そして、廉はドアをコンコンとノックした。
「はい…?」
「拓海?」
廉がガラッと扉を開くと、中の光景に驚く。
「…えっ…?」
ベッドに上半身だけ起こしている拓海と、その横に座っている江真は…2人して漫画を読んでいた。
2人も廉を見ているが、廉は一瞬目が点になる。
「えっ…と…何してんの?2人…」
「えっ?何って、漫画読んでたんだよっ」
「まぁ、そうだなっ」
「いやっ…そうだな…じゃなくて、拓海おまえ…体は?」
そう言って拓海に近寄る廉。
「あ~うん、悪いっ心配かけてっ、でももう発作は治まったから元気なんだけどね?」