廉の言葉に、咲はドキッ…とする。


顔が……近いよ。


そして、咲が恥ずかしさからうつむこうとすると、廉が咲の顎にそっと手を当てた。


「……えっ……」


咲が顔を上げた時、
廉の顔が近づいてきた。


「…目……閉じて?」


「………っ」


咲はドキドキしながら、ゆっくり目を閉じる。


そして、
2人の唇がそっと重なる。


すっ…と、廉の顔が離れた時、2人は照れた顔で見つめ合う。


咲は何も言えず、再びうつむこうとする。


「ゴメン、咲ちゃん……もう一回していい?」


「…えっ…?」


廉の言葉に咲が顔を上げると、廉は咲の肩を強く抱き、2人はもう一度、唇を重ねる。