「廉くん?ゴメン…」


「えっ…?」


「……怒ってる?」


「えっ…!?」


咲の言葉に、廉が驚く。


「いや…怒ってないよ?」


「本当に?だって、無口になっちゃったから…」


「だって、見たくないもん…」


「そんなに恥ずかしいの?」


「……うん、それに…」


廉は咲を見た。


「咲ちゃんと…あんまり話せてないし…」


「……っ!」


廉くん…。


2人は自然と見つめ合う。


そして、廉が咲の手を取ろうとした時。


画面の中の廉がセリフで大声を出し、咲がもう一度画面を見た。


すると、


「あ―もう終わりっ!」


廉がリモコンを取って画面を消した。


「…あっ…」


と、咲が廉を見たと同時に、廉は咲の手を握った。


「咲ちゃんには……今の俺を見てて欲しいっ…」