ある日の本屋。


咲と望は2人で休憩をとっていた。


望には、廉くんとのこと…話してあって。


最初は驚いていたけど、
すごく喜んでくれた…。


でも、


「ねぇねぇ~いつになったら拓海紹介してくれるの~?」


「えっ!?だから~そんなのムリだって、言えないよっ」


「え~ケチ!いいじゃん、私も拓海に会いた〜いっ」


「あっ…ははっ…」


望はずっと、この調子だ。


「だから…ね…」


「っていうか、咲っ」


「えっ?…なに?」


「あんたは、どれだけの奇跡を叶えたか…分かってる?」


「えっ…?“奇跡”?」


「そうだよ?この世の中にRetのファンがどれだけいると思ってる―?」


「えっ…そりゃ…沢山」


「中でも白石廉は一番人気だし…まぁ~私は拓海だけどねっ」