そうして少し話していると、廉が車の時計を見る。


「あ―…もう12:30過ぎたかぁ」


「あっ…本当」


あっという間、


「ゴメンね?遅くに…そろそろ行くね?」


「うん、来てくれてありがとうっ」


「ううん、俺が会いたかったからっ」


「……っ」


そして咲はドアを開けて車を降りた。


「じゃあ、気をつけてね?」


「うんっ、おやすみ」


「おやすみっ」


2人は手を振って別れる。


廉の車を見送ると、咲は部屋に戻った。


「廉くん…時間大丈夫だったのかな?」


会えて嬉しいけど、廉くんの体が心配…。


そんなことを考えながら…咲はベッドに入った―。