とまどいながら、咲は廉からもらったジュースを飲んだ。


「でも、ゴメンね?全然ゆっくり会える日なくって」


「あっ…ううん、Ret忙しいもん、仕方ないよっ」


咲の言葉に廉は、両手で “ゴメン”のポーズをとっていた。


でも…出会ってから、もうすぐで一年だけど、


Retの人気は、どんどん上がってるように思える。


テレビで見ることも多いし。


「廉くん…」


「ん?なに?」


「私…普通の一般人だから、廉くんの仕事の事とか、本当は辛い事とか、よく分かってあげられないけど…」


「咲ちゃん…?」


咲は廉を真っ直ぐに見て言った。


「私になにか…出来る事があったら、いつでも言ってね?」


「……えっ!?」


「…あっ…」


言ってしまった…。


咲が恥ずかしさからうつむきそうになると、