そして2人は電話を切った。
少しして、時刻がもうすでに、
12:00になった頃。
廉からのメールが入り、咲は上着を羽織って下に降りる。
廉の車を見つけると、咲はガラス窓を叩いて中に入った。
「…こんばんはっ」
「こんばんはっ」
廉は満面の笑みで咲を見ていた。
「えっ…なに?どうかした?」
「ううんっ、やっぱり会えた方が嬉しいなぁ〜と思って」
「そ…そっか」
「あっ、咲ちゃんやっぱりスッピンでもタレ目だね?」
「えっ?ヤダよ…あんまり好きじゃないから」
「えっ?何で?俺は好きだよっ」
「…えっ…」
廉くん、そういう事言うからずるい。
咲は少し照れてうつむいた。