「あ……うん?」
連れて行きたい所…って
どこだろ…?
そして、咲が車に乗り込むと、車は夜の街を進んでいった。
「廉くん…どこ行くの?」
「ふふっ、それは着いてからのお楽しみっ」
「…うん?」
車がしばらく走って、目的地に止まった。
バタンと車から降りる2人。
咲は目の前に映る景色を見上げた。
「……ここって…」
「そうっ!レインボータワー!」
2人は去年出来たてのレインボータワーにやってきた。
イルミネーションがキラキラ輝くタワーが咲の目の前に映る。
「だっ……ダメだよっ、まだ人がいっぱいだよ?ここっ」
「心配いらないよ?もう閉館30分前だからっ」
「えっ…?」
咲は時計を見た。
時刻は11:30
確かに、ここは12:00までだけど…。