それから数日。


咲の仕事終わり、ちょうどバスから降りて咲がアパート前を歩いていると、


通りの道路を走っていた車が、ハザードランプをつけて止まった。


「…えっ…?」


あの車って…?


でも、今日は
なんの約束も…。


咲がその場で立ち止まっていると、車から人が降りてきた。


「咲ちゃんっ」


「廉くんっ!?…どうしたのっ?こんな所で…って、帰り?」


「帰りっていうか…咲ちゃん探してたんだっ」


「……えっ!?」


「そしたら…会えたっ!」


「……っ!」


廉の笑顔に、咲の胸は締めつけられる。


「咲ちゃん、良かったら…今から付き合ってくれない?」


「えっ…?今から?」


「うんっ、連れて行きたい所あるんだっ」