「あっ、はい…大丈夫ですよ?」


「…本当ですか?良かったぁ~」


私の言葉に、廉は嬉しそうな笑顔を見せた。


そんな無邪気な笑顔に、私の胸はまたドキンッと鳴ってしまう。


「で…では、また記入して欲しい所があるのでサービスカウンターの方にお願いしますっ」


「はいっ」


そして、カウンターで白石廉に必要事項を記入してもらうことに。


「あの…白石さん」


「…はい?」


「一応確認なんですけど、"鈴宮”は本名になるんですか?」


「あっ……そうなんです、すみませんっ」


「あっ、いえ…そんなんですね」


白石廉は、少し照れくさそうにそう答えた。


そして必要事項を書き終えてもらうと、私は続けた。


「発売日は毎月15日になりますのでよろしくお願いしますね?」


「はい、分かりました」