咲の笑顔に照れつつも、廉は後ろを振り返った。


「でも良かった……とっ…とりあえず、後は…」


「えっ?“後は”?」


と、咲も後ろを振り返ると、後部座席にはまだチョコの入ってる紙袋が3つ程並んでいた。


「えっ!?まだこんなにあるの!?」


「ははっ…そうなんだよね?貰いすぎだよね?いーですって、ハッキリ言えなくて、俺…」


少し困り顔の廉に咲は、 ぷっ…と吹き出した。


「ぷっ…あははっ―」


「えっ?咲ちゃん?」


「ゴメン、だって廉くんがチョコこれだけ抱えてたのかな?って思ったら…ちょっと…」


だって、断れなくて
一生懸命チョコ車に運んでた廉くんの姿想像すると、可愛いいんだもん。


咲の笑ってる姿に、廉は恥ずかしさから照れた顔で話した。


「笑ったなぁ―?だって、しょうがないだろ?…断りきれなくてさぁ…」


「ゴメンッ、ゴメンね~?廉くんっ」


廉は少しスネた様な赤い顔でいた。