「………っ」


笹原の言葉に廉は何も言えず黙ってしまう。


「鈴宮さん……いえ、白石さんっ」


「…はい?」


「……中途半端な気持ちなら…アイツに関わらないで欲しいっ」


「…えっ…」


「あなたの影響力は分かります、だから…彼女も、もしかして…あなたも……少し夢を見てたんじゃないですか?」


「……“夢”…?」


「えぇ、これ以上…夢の続きを見るのは、止めた方がいいのでは?…2人とも…」


「………っ」


「あなたも、自分が今置かれてる立場は分かってますよね?」


笹原の言葉に廉は少し唇を噛んだ。


「その方がお互いの為だと思います、それに…俺は近々アイツに告白しますっ」


「えっ…?」


「俺なら…いつもアイツのそばにいてやれるっ」


「……っ」


「白石さんは、彼女が泣いてる所に…いつでも駆けつけられますか?」


「…俺は…」


廉が眉間にシワを寄せて、考え込んだ時。