「そうなんだ…?でも、休みの日でも連絡取り合うなんて、やっぱり仲良いんだね?」


「えっ?あ~うん、まぁ…」


「ふふっ…」


廉くん、少し照れてる。


「拓海はあんなだけど、本当は淋しがり屋なんだよね?」


「……そっか?」


そういえば、
廉くんからRetの事聞いたの…初めてかも。


咲がそう思っていると、廉が箸を止める。


「でも…」


「えっ…?」


「何で、俺には大切な物が多いんだろう…?」


「……えっ?」


…廉くん…?


「あっ…いや、みんなそうだよね?咲ちゃんだって…」


「あっ…いや、私はそんなに…」


廉はその後、笑いながらまた食事に手を伸ばす。


そんな廉を見て、咲はとまどう。


この人は…テレビの中でとてもキラキラして映ってるけど、


きっと


きっと…沢山悩んでる


沢山……抱えてる。


再び話ながら食事する廉を、咲は複雑な気持ちで見つめていた―。