「……えっ…?」


塚元さんの言葉に、一瞬ドキッ…としたけど、
“一般”という言葉にひっかかってしまった。


もしかして、
業界の女の人とは来た事あるのかな…?


……なんて、
私が気にする事じゃないよね?


少しうつむいた咲の所に、廉が戻って来た。


「ゴメン咲ちゃんっ」


「あっ、ううん…」


「廉っ、女の子へのマナー考えろよ?じゃあなぁ~」


「えっ!?塚元さんっ」


塚元は笑いながら下がって行った。


少し照れたような廉が、携帯をしまいながら座った。


「ゴメンね?咲ちゃんっ」


「えっ…?ううんっ、拓海くん大丈夫だったの?もしかして…仕事とか?」


「えっ!?ううん違うよ?“ご飯一緒に食べないか?”って」


「えっ…?ご飯?」


「うん、でも俺はもう食べてるって断ったよ」


「そうなんだ?何か…ゴメンね?」


「えっ!?咲ちゃんが謝る必要ないよっ」


「そうなんだけど…」


「大丈夫だよ?たまにあるから、拓海からの誘いはっ」