「ん~?本当に~??」
望は疑いな目で私を見てきたけど、テレビの時間もあり足早に出て行った。
「ふぅ―…私、間があったかな?」
戸惑った顔見せたかも?
思わず“廉”の名前に反応しちゃったのかな…?
少し戸惑いを感じつつも、帰り支度をしてロッカーを閉めた。
バスに乗って20分。
アパート前の近所に着く。
一人暮らしの部屋に一人で入る。
「ただいま―…ってね」
ポストの郵便物を確認して、カバンを置きソファーに座った。
「あっ…そうだ」
私は望の言葉を思い出してテレビをつけた。
テレビの中で、映るRet達はゲストを迎えて楽しそうにトークをしていた。
その中で、白石廉が画面の中でアップになった。
「………っ!」
えっ!?
何?またドキンッって…。
きっと突然アップになったから…。