その後、2人は廉の知り合いがいるお店へ行く事になった。


夜になりお店の前に立つ2人。


すると、廉が携帯を取り出した。


「どうしたの?廉くん…」


「あっ、うん塚元さんにメールをね?」


「あっ…うん」


廉が連絡を取ると、店の入り口から男の人が出てきた。


「おう、廉っ」


「塚元さん、お久しぶりですっ」


「おう久しぶり~」


「大丈夫ですか?中…」


「おう、奥の部屋開いてるから、どうぞ~」


「ありがとうございますっ」


廉くんの知り合いの塚元さんは、私にも目で挨拶すると中へ案内してくれた。


塚元さんは長身で、私達より年上っぽい人だった。


そして奥の個室を案内され、2人は座った。


「じゃあ、こちらでごゆっくり」


「ありがとうございますっ」


塚元さんは一旦下がり、私達はメニューを選ぶ事に。


お店は創作料理で、2人はメニューを見る。


「咲ちゃん、どれ食べたい?」


「えっと…こういう所私あんまり来なくて、廉くんに選んでもらおうかな?」