そして映画館を出て、駐車場までの道のりを歩いていると、通りにジュエリーショップが立っていた。


外から見える様にガラス越し商品がディスプレイしていて、思わず咲の足が止まる。


あっ、このネックレス可愛い…。


咲を見て、廉の足が止まる。


「どうかした?咲ちゃん」


「あっ…ううん、行こうっ」


「……うん?」


足早に進んだ咲に、廉も足を進めた。


ダメ…こんな恋人っぽい雰囲気だめだよ。


もっと、友達っぽい事しないと。


「……あっ…!」


「えっ…!?」


「廉くん、この後バッティングセンターに行かない?」


「えっ?バッティングセンター?いいね~」


「うん、行こう~」


「うんっ」


バッティングセンター


それじゃ男友達じゃん、私のバカッ。


心の中でため息をつきつつ、咲は廉と歩いた。