「………。」


これ…どんな気持ちで見たらいいの!?


困るよー!
でも、廉くんの顔も見られないし。


咲はとまどいながら映画を見ることに…。


――


そして、映画がエンドロールを迎える。


「はぁ―…」


小さく息を吐く咲。


やっと、終わった…。

せっかく廉くんと映画見られたのに、集中して見られなかったな。


そして、場内が明るくなった。


「じゃあ…行こっか?」


「う…うんっ」


と、咲が立った時。


「…えっ…」


廉がスッ…と咲の分のジュースも持った。


そして、少し照れた顔で両手にジュースを持ったまま咲を見る。


「…行こ?」


「…うん、ありがとう?」


そして2人は出口に向かう。


ビックリした。


いや、ドキッ…とした?


廉くん、優しいな。


困っちゃうよ。