《OK!いいよ~。 じゃあまた連絡するねっ》
そんなメールのやり取りが終わり、咲は少し微笑んだ。
「ふふっ…」
って、あれ…?
私、何か楽しみにしてる?
違う!
お礼として渡すだけっ!
本当に…渡すだけ。
手作りじゃないし、気持ちもそんなに重くないよね…。
そして、咲はチョコをカバンをしまい仕事に戻った。
6:00。
早番の望が帰る頃、カウンターにいた咲の所へ望が来た。
「そっか?結局あげる事にしたんだ?」
「うん…まぁ、お礼として」
「あ―…はいはい」
「ちょっと、はいはいって適当な…」
「いや?いいと思うよ?私は最初から言ってるじゃん」
「う…ん」
「大丈~夫!それぐらいならっ、頑張ってね~」
「うん…ありがとう、お疲れっ」
「お疲れさま~」
そう言って望は裏口に歩いて行った。