そんな笹原に、咲はビクッとする。
「な…何ですか?」
「おまえって、顔に似合わず意地っ張りなんだな?」
……は?
「ちょっと…何でそうなるんですか!?」
「分かりやすいよ?おまえ…俺から見ると」
「……!?」
笹原はニヤッとしながら続ける。
「年上の男からは、バレバレっ」
「……っ!」
少し恥ずかしくなった咲はうつむく。
「そいつにはまだ、バレてねーんだ?」
「だから…バレるも何も…友達ですからっ」
「ふーん…?“友達”ねぇ~?」
これ以上話してるの
しんどいよ―!
ふいに時計を見ると、
「あっ!私もう時間なんでっ」
「あ―…はいはい」
咲は慌てて休憩室を出る。