「それでちょっと…ダメ出しされてて…」
『えっ!?そうなの?初日からっ?』
「そうなの……あっ!」
『えっ?』
咲は何かを思い出して、少しくすっと笑った。
「そういえば、Retの事言われたっ」
『えっ!?何で?』
「売れるからちゃんと揃えろって―」
『え―…ははっ、何か俺恥ずかしいなっ』
「ふふっ、でもホントだよ?売れるからって」
『あ―…うん、ありがと?って…あれ?合ってる?』
「あははっ」
『けどそうやって俺等って、ホントに沢山の人達にお世話になってるんだよなぁ―…』
「……うん」
ホントに……そうだね。
「あっ、そういえば廉くんどうかした?電話入ってたから…」
『あっ…いや、今日仕事早く終わって、咲ちゃんに繋がったら、またバッティング付き合ってもらおうかなぁ―と思って?』