「それから、俺の携帯番号は、090―…」
「はい、090―…」
……ん? 090??
「えっ…?携帯番号っ?」
ハッ…として、咲は笹原を見る。
すると笹原は、
「ぷっ…ははっ、おまえおっかしーなぁ~」
「……っ!!?」
「からかいがいがあるっつうか、素直っつうか~」
「あのっ…からかわないで下さいっ」
「まぁ、でも俺…そういうヤツ好きだけどなっ?」
「……え?」
そういうと、笹原はニヤッとして先に裏へ歩いて行った。
残された咲はボー然。
…あの人。
一体なんなのよっ!?
真面目に仕事の話したと思ったら、からかってきたり、もう、わけわかんないっ。
首を左右に振って、咲も裏へ向かった。