「…昨日さ、お母さんがご飯作ってくれへんかったんよー。」

私は出鱈目なことをサラッといった。

「え、なんで?」

もちろん、咲空も信じてないだろう。


「作らなあかんのが母の役目なら私は、やらない。って急に!」


「…えぇ?」


「可笑しいよね~。今日作ってくれはるんやろか!」

「さすがに食べな、やばいなー。
それか、作ったら?」

「えー、作るんかー。なににしようかしら。」

「そうですわねぇ。カレーはどうかしら?」

「…そうねぇ。今日はじゃがいもが安かったですし…奥様もどう?」

「わたくしは…ラーメンで十分ですわ♡」


謎の奥様会話が始まり、笑いをこらえて教室に入った。