4月の夜。


友人とカラオケで遊び解散し
今日の1日を振り返りながらとぼとぼ帰る少年。

ゆっくり考えながら帰りたかったため、あえて一通りの少ない道を選んでいた。


ふと騒ぎ声が聞こえた。
楽しそうな声とは少し違う声。


その声を聞いて懐かしさと苛立ちを思い出す。

声の聞こえる方を覗くとそこには人一人を囲んで蹴りや殴っている男たちがいた。

囲まれてやられている人はフードを深く被っていて性別がわからない。