「うっせーな、ブス」 吐き捨てるように晴ちゃんがそう言った途端、場の空気が一変した。 「晴、今なんて言った?」 坂井君が、どす黒いオーラを放って、思わずひっと声が漏れる。 お、怒ってるっ…! いつもヘラヘラしてる坂井君が見せたブラックな一面に、わたしは思わず晴ちゃんの後ろへ隠れた。