それも、深くて濃厚な。 何でこんなとこでキス? と不思議に思っていると、 キスをしている男の人がこっちを見た。 キャラメル色の髪。 整った顔。 細身の高身長。 「え…?」 見覚えのある顔だ。 ─そう。 電車で…助けてくれた人。 うそ… 彼女、いたんだ… 「…晴香」 「どしたの、みぃ」