手首に光る天然石のブレスレット



こんな時に
町田くんが私を抱きしめた時のことまで
思い出す


くしゃっとした笑顔も

瞼の裏に焼き付いている


パーカーから香る
少し甘い香り



「寝れない……」


時間が、いくら経っても
目は冴えるばかりで

まったく眠れなかった