「え?……どうしてって……」


「町田くんは優しいよ」


行動も言葉も
目も優しい


「それは上辺な顔じゃん
実際、誰とでも何人とでも付き合ってる最低な奴だろ」


いつの間にか
私の斜め前を歩く町田くんの顔は見えなかった



「……まぁそれは最低かもね」


それは
本当に素直にそう思う