すると、意外にも彼女は、あ、ごめんなって謝ってきた。

「で、じ・・・いや、えーと」
「実子だよ」
「実子か!なんで外におるん?本屋におるん?珍しいがねぇ」
「そ、それは・・・」

目線を雑誌の方に向けると、葉月はビックリして、
「え、え、ま、まさか実子、ファッション興味あるようになったん!?でも最近の流行わからへんからとりあえず寝巻き着てきたみたいな。うち、そんな格好じゃ外でれへんよ」

と、一気に言ってきた。