入学式の日、私は同じように遅刻しそうになっていた。


学校の前の坂を全速力で走っていた。



校門がみえた。
前には先生が仁王立ちでいた。




「おはようございます!」


先生の前を走り去ろうとした。
顔も見ずに。



「おう!桜井、おはよー!急がないと遅刻だぞっ」



そう言われ背中をぽんっと押された!