4年目の春。この日は日曜日、2人共仕事は
休みで家でまったりくつろいで過ごした。
日光が心地よい。少しだけ開いた窓からは暖か
い風が入り、レースのカーテンを揺らす。
2人でベッドに横になりながら、僕は仰向けに
なり天井に目をやり言った。
「来年、結婚しよう。」
僕は目を瞑った。しばらく返事を待った。
しかし彼女からは何も聞こえない。
隣を見ると静かに涙を流している彼女がいる。
僕は彼女の頭を撫でた。僕はそっと彼女の薬指
に婚約指輪をはめた。
「うん…」
といって涙ながらに微笑む彼女がとても愛しか
った。