1時間目が終わった後、クラスメイトがウワッと俺の席に集まる。
「おい!天!さっきのなんだったんだよ!高塚さんと知り合いか!?」
「天くん!なんだったの〜!」
「元カノ!?違うって言って〜!」

「お、俺もなにがなんだか…
おい、駿、梨華、助けろよ〜」

駿はまだぼーっとしていて
梨華は疑うような目で俺を見ていた。

今日一日ずっとそんな感じだった。
昼休みなんか他クラスの生徒どころか二年生、三年生、しまいには先生までもが俺に高塚未羽との関係を聞いてきた。

彼女はそれほどの美人だったんだ。

だが本当に俺は高塚未羽を知らない。
会ったことあるなら絶対忘れないし…。
なんなんだ…?よかったって…。


キーンコーンカーンコーン
最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。