…え?
その一言でクラスは凍りつく。

「う、うるさいはないんじゃない?
せっかく仲良くしようと思って…!」
クラスの女子のリーダー格の栄子が顔を赤くして反発する。

「頼んでないんだけど?
私がいなかったときと同じように過ごして。私はいないと思って。」


シーン
みんなポカンと口を開ける。

「わ、わかったわよ!」
栄子がばっと教室に出て行くと、他の女子たちも高塚未羽からそっと離れて行ってしまった。

…一匹狼なのか?
それにしては棘がありすぎる。
しかもさっきの睨むような目はなんなんだ?

「…すげぇな…他人と馴れ合うのが苦手なタイプなのか?」
駿が驚いた顔で呟く。
「…もしかしたら女子より男子の友達の方が気楽で好きなタイプかもよ?
ほら、あの子美人だし色々あったかもたし!」
幼馴染の菊池梨華が思いついたように言う。

「じゃあ駿、話しかけてこいよ」
「ええ!俺!?」
「そうよ!駿に話しかけられて嫌な女子はいないわ」