俺たちはショッピングモールについて、まず食事をとって、ブラブラと店内を探索することにした。


「これ可愛い〜!」
「梨華ちゃん似合いそう!」


きゃっきゃっとはしゃいでいる2人。


「はぁ、さすが女子だな。」
「俺たちいらなかったんじゃないか?」

「いや…周りをよく見てみろよ」
駿が言うので周りをぐるっと見てみる。

すると、そこらじゅうの男子が未羽と梨華を見てニヤニヤと鼻の下を伸ばしている。
「未羽は学年1の美少女で梨華は学年2の美少女って言われてるらしいぜ。」

多くの男たちがナンパしようとして、俺らを見て諦めている。


「…なるほど。確かに俺たちも必要だな。ていうか、お前目当ての女子もわんさかいるぞ」

駿は学年1のイケメンだ。
…ていうかなんだこの集団…。
こんな奴らに俺は囲まれていて大丈夫なのか?
場違いにもほどがあるな…。

「おい、天。お前学年1のイケメンって呼ばれてるの知らないのか?って…聞いてねえな…」

なんて駿が言っているのに俺は気づかなかった。