「今日からクラスメイトになる、高塚未羽さんだ。仲良くするように。」

「高塚未羽です。よろしくお願いします。」

大柄な担任の先生の横にちょこんと佇む美少女1人。


僕を含めたクラスメイトは息を飲んだ。
ーなんて美しいんだー…と。

肌は真っ白で髪はふわふわで腰あたりまで伸ばしている。
華奢で手足は折れてしまいそう。
ちいさい顔に大きな黒目。
ぽてっとした唇は、なんだか色気があって…

天使 って本当にいるんだ…
なんて柄にもないこと本気で思ってた。

「おい!おい!天!めっっちゃ可愛い子じゃね!!」

後ろの席の親友、篠山駿が俺の肩をバンバン叩いて小声で叫ぶ。

高塚さんが長い髪をなびかせて先生が指定した一番後ろの席へ向かう。

俺は駿に答える余裕がないくらい彼女に見惚れていた。