今日もいつも通りお弁当を食べに屋上に行く。


もう11月。だいぶ寒い。

「ひゃーーー!寒いね!」
駿が凍えながら言う。


いつものように4人で楽しい時を過ごす。

「ねぇ、私変なこと言っていい?」
梨華が唐突に言い出す。

「なんだよ梨華。お前が変なのはいつもだろ?」
駿が茶化す。

「うっさい馬鹿駿。…私さ、未羽と会ってまだ一ヶ月くらいしか経ってないはずだけど、もうなんかずっと前から知ってた気がするんだ。ずっと4人でいた気がするんだ。」


!!
梨華が未羽の目をじっと見て言う。
探ろうなんて言って結局なにもできなかった一ヶ月。
梨華は未羽に仕掛けてきた。
でも、きっと梨華は本心だったと思う。
だって俺も思ってたから。