4人で黙々とお弁当を食べていると、駿が沈黙を破る。
「ねぇ、未羽ちゃんって呼んでいーかな?俺のことは駿でいいから!」
にっこりと駿が笑う。
その笑顔で一体何人の女子を虜にしてきたんだろう。
「駿くん…」
高塚未羽が呟く。
「俺も未羽ちゃんって呼ばしてもらうね!俺のことも天でいーし。」
…さっき呼んでたけど…。
あえて言わないでおく。
「天くん…」
ポツリと未羽ちゃんは呟く。
「ねぇ!未羽ちゃん!私たちいつもこの3人で食べてるんだけど、これから一緒に食べない?
梨華が笑顔で未羽に聞く。
「…いいの?」
小さな声で未羽ちゃんは呟く。
「いーよいーよ!でもこんな奴らだけど、駿も天もモテるから屋上でこっそり食べよう!」
「俺は別にモテてねーけどな」
「はいはい天は鈍感だからもうなんでもいーよ。」
…扱いひどくねーか?