探偵みたいだ、なんて浮かれている。

「…でも言えない事情が深刻かもしれないわよ?興味本位で探るなんて…」

「そういう梨華が一番気になってんだろ?りぃちゃんなんて呼ばれてからずっと上の空だしな。」
俺の言葉に梨華はギクッとわざとらしく肩を揺らした。



「んじゃ決定だな!とりあえず明日高塚未羽と一緒に昼ご飯食わね?」


「それが一番手っ取り早いわね。」


「梨華、声かけ頼むよ。駿か俺が言ったらまた騒動になりそうだ。」

「そうね、場所は屋上にしましょ。
そろそろ寒くなるから誰もいないと思うわ。」


そうして明日の昼休みの予定が決まった。
…誘いを受けてくれるだろうか?
高塚未羽は俺らをどう思っているのだろう。