梨華は言っていた通り、昼休みに高塚未羽の席の前に立ち、

「私、菊池梨華。未羽ちゃんよろしくね!」

と、言った。

駿と俺はその様子をじっと見ていた。

高塚未羽は目を見開き、微笑んで小さな声で言った。
「りぃちゃん…!」

「「!!」」
俺と駿は顔を見合わせた。

「…え?」
梨華が動揺して聞き返す。

ハッとした高塚未羽は、さっきのことがなかったかのように
「よろしく。」と冷たく言った。

…やっぱり駿が言っていた通り、俺たちは高塚未羽に会ったことがあるんだ。