「紗由里?」 「私、勉強するから出てってくれる?」 雅紀の顔も見ずに言うと雅紀はだるそうに部屋を出ていった。 春休み中に出た課題の復習をしようとプリントを出して、 お気に入りのシャーペンを握って今までのことを思い出す。 私のお父さんは日本でも有名な名医。