「…いっ、いこうぜ」


さっきまで偉そうにしていたヤンキー集団はいそいそと

その場を離れていった。


「婆ちゃん歩けるか?」


「大丈夫だよ、ありがとうね」


「痛かったらちゃんと病院行けよ」


お婆さんを気遣う彼の姿に私の視線は釘付けになった。